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お経とは、お釈迦様の言葉、つまり「お釈迦様の教え」です。
お経は、亡くなった方のためと生きている者のために読みます。
亡くなった方に、お釈迦様の教えを説いて聞かせることで、成仏できるようにする。
生きているものが、お釈迦様の教えを読み聞きして、自分の生き方に活かす。
また、難しいお経を分かりやすくお話してくださるのが、お坊さんなのです。
・般若心経(はんにゃしんきょう)
般若心経は、「お釈迦様が、弟子の舎利子に話した内容」がお経になったものです。お経には、この世のあらゆるものが「空」即ち諸行無常(この世に常なるものはなく変化する)なのだから、絶対的な存在はない。従って、様々な出来事や感情に悩み苦しむことはない。そのことを知れば、心に邪魔するものがなくありのままに物事を見ることができる。心に邪魔するものがないから恐れを感じることもない。こうして菩薩や諸仏は悟りを開いたのだ。と書かれています。(西村晋太郎解釈) 書店に行くと、般若心経に関する書籍があったりします。筆者で解釈が若干異なったりしていますので、ご自身にあった書籍を探すのもよろしいかと思います。
・父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)
父母の恩の重きこと、天の極まり無きが如し。
常に、報恩の心を抱きて片時も忘るることなかれ。
一、重病を感じる苦しみでも、十ヶ月の間に血を分け、肉をわかちてくれた恩。
二、激痛を感じ心神悩乱し、身を削ってまで、生んでくれた恩。
三、生まれて声を発するのを聞きいて、「己も生まれ出でたるがごとし」と喜んでくれた恩。
四、花のように美しい母が、「容即ち憔悴」しても、育ててくださった恩。
五、親は湿ったところで寝ても、自分を霜の夜でも雪の暁でも、乾いた所に眠らせてくれた恩。
六、便も尿も、自らの手で洗い、灌いでくれた恩。
七、食べ物を口に含んで、苦いものは呑み込み、甘いものを与えてくれた恩。
八、やむを得ない場合には、自ら悪業を造って、守ってくれた恩。
九、遠くにいても近くにいても、寝てもさめても、いつも思い憂いてくれた恩。
十、生きている間も、死んでしまった後も、思い守ろうと願ってくださっている恩。
 
このお経は、父母に感謝し、そのご恩に報いるよう説かれています。私の命は、私だけのものではありません。父母をはじめ、この血をつないで下さったご先祖様や、周りの多くの方々に見守られ、支えられて生きているのです。
とても尊い「命」なのです。(西村晋太郎)
 
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