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日本における仏教では、各宗派のご開祖には多く触れますが、仏教の開祖「お釈迦様」について語られることが少ないように思います。そこで、お釈迦様のご生誕から記述してみます。(西村)
 
お釈迦様の生誕:紀元前566年4月8日、古代インドの小国「カピラ国」のルンビニーに生まれる。父スッドーダナ、母マーヤ。名は「ゴータマ・シッダルタ」⇒4月8日は花祭り。
幼少期:物質的には恵まれており、また学問においても優秀であったが、母を亡くしたため精神的充足感は得られなかった。
青年期:カピラ城市の四つの門前にて、老人・病人・死者・修行者を見て、出家を決意し、29歳で出家する。バラモン教による苦行などを6年間行うが、心の安らぎは得られなかった。
苦行を捨てて山を降りた釈尊(釈迦族の聖者という意味)は、スジャータという娘に乳がゆをもらい、体力を回復させる。
悟りを開く:釈尊35歳。ガヤという地にて。菩提樹の下で座禅(座して瞑想)し悟りを開く。
⇒12月8日は成道会。
⇒ブッダ(仏陀)は、サンスクリット語で(真理に)目覚めた人という意味。ガヤの地で真理に目覚めたので、後に「ガヤ」は「ブッダガヤ」となる
説法する:サルナートという地にて初めて説法する。(これを初転法輪と言います。) 当時のバラモン教は上流階級のみを対象にしていたのに対し、ブッダは下層階級を中心に、どうしたら心安らかに生きられるか、いかに生きるべきかを布教をしていく。弟子もでき、教団としての形になる。
晩年:クシナガラという地で80歳で没する。80歳は当時としてはかなりの高齢。生まれ故郷「ルンビニー」に向かう途中だったため、弟子たちはブッダの頭を ルンビニーの方向(北)に向けた。
⇒2月15日は涅槃会。
⇒死者の頭を北向きにする北枕の由縁。
ブッダの死後:ブッダは多くの人々に説法し、また弟子たちにもその資格を与えていった。しかし、ブッダの死後、その教えの解釈に個人差が生じ、「上座部仏教」と「大乗仏教」に分離する。
⇒上座部仏教・・・難解のため出家者中心。
⇒大乗仏教・・・・・誰にでも分かりやすく出家者だけでなく一般の人も。
ブッダの教えが仏教として、そして後に経文として、口頭で中国へも伝えられていく。数ある経典のいずれに重きを置くかで、各宗派に分かれて(中国十三宗)いき、のちに日本へと伝えられる。中国、日本に広まった仏教だが、インドでは12世紀末にヒンズー教、イスラム教の台頭により衰退していく。
人は多くの苦しみ(四苦八苦)を持っています。その苦しみの原因は欲望。その欲望をなくせば「苦」もなくなる。では、どうやって欲望をなくすか・・・。対象⇒出家者
 
1.苦諦・・・この世の一切は「苦」である。
2.集諦・・・「苦」の原因は「欲望」である。
3.滅諦・・・「苦」の原因である「欲望」を滅すれば「苦」はなくなる。
4.道諦・・・「欲望」は八正道(正しい方法)で消すことが出来る。
四苦八苦
・生⇒生れ落ちる苦しみ
・老⇒老いる苦しみ
・病⇒病気の苦しみ
・死⇒死ぬ苦しみ
・愛別離苦⇒愛する人と別れる苦しみ
・怨憎会苦⇒怨んだり憎んだりする人に会う苦しみ
・求不得苦⇒求めても得られない苦しみ
・五蘊盛苦⇒自己に執着することで生じる苦しみ
八正道
・正見⇒正しく物事をみて正しく理解しましょう。
・正思惟⇒正しい考え方をしましょう。
・正語⇒うそをつかず、人に信頼される言葉を使いましょう。
・正行⇒正しい行いをしましょう。
・正命⇒悪いことをして自分に利をもたらしてはいけません。
・正精進⇒良いことを進んで行いましょう。
・正念⇒欲望に打ち勝つべく常に悟りを開こうと思い念じましょう。
・正定⇒心を落ち着け安定させましょう。
仏教の目標のひとつである、悟りを開くための6つの方法について。対象⇒一般の人々
1.布施・・・物やお金への執着をなくしましょう。
無財の七施
1.顔施・・・・優しい笑顔で接しましょう。
2.眼施・・・・優しいまなざしで接しましょう。
3.身施・・・・己の体を使って奉仕しましょう。
4.心施・・・・優しい心使いをしましょう。
5.房舎施・・・家、部屋、軒先を貸してあげましょう。
6.床座施・・・席を譲ってあげましょう。
7.愛語施・・・優しい言葉をかけましょう。
2.持戒・・・戒めを守ろうとする心をもちましょう。
五戒
1.不殺生・・・殺してはいけません。
2.不偸盗・・・盗んではいけません。
3.不邪淫・・・不純な異性交遊をしてはいけません。
4.不妄語・・・うそ偽りを言ってはいけません。
5.不飲酒・・・お酒を飲んではいけません。
3.忍辱・・・怒らず、耐え忍びましょう。
私たちは、多かれ少なかれ、悪気はなくても、他人に迷惑を掛けています。そのことを認めて、逆に他人から受ける迷惑に怒ることなく耐えましょう。
4.精進・・・己を磨くために努力しましょう。
5.禅定・・・座禅をくみ、心を静かにして真理を求めましょう。
6.知恵・・・迷いを断つため、真実の知恵(お経)を学びましょう。
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